余禄:パグのモヒロフ
なかなか時間が取れないんですが、NHK-BS11で放映していたドラマ「ナポレオン」、前編だけ観終えました。
マルコヴィッチ演じるところのタレーランの吹替えが佐々木敏さんでした。佐々木さんの声は、いま、これもBS11で放映中のドラマ「ホワイトハウス」のレオ・マクギャリー大統領補佐官のイメージが強いので、ナポレオンに面従腹背の食えない男タレーランなのに、大統領の誠実な部下であり親友でもある補佐官のキャラがオーバーラップしちゃって、どうにも落ち着かなかった…。
(ちなみに、マクギャリー補佐官役のジョン・スペンサー氏、昨年末に亡くなってしまったんですよね…(悲))
それはそうと、前編で好奇心を刺激されたのは、
「アンギアン公、銃殺されるの場」。
もっぱら、ここ。
パグ犬を抱っこしていたんですよ。
Louis Antoine Henri de Bourbon, duc d’Enghien(1772〜1804)
アンギアン公(アンギャン公、アンガン公とも)は、ブルボン王家の分流・コンデ親王家の世継ぎ。バスティーユ監獄陥落後、祖母の実家であるバーデン辺境伯領(またバーデンか〜!)エッテンハイム(Ettenheim)に亡命していました。
この地で飼っていたのが、パグの“モヒロフ(Mohiloff)”。
反ナポレオンの陰謀を企んだと嫌疑をかけられて逮捕・連行されるアンギアン公のあとを、バーデンから、パリ郊外のヴァンセンヌ城までずうっと追いかけてきて、主人が銃殺された後、その墓の上で吠え続けた忠犬だったそうな。
「ネイ元帥」というサイトのなかの「付録3 戦場を駆けた犬」というページの真ん中へんに出ています。
「El perro de Louis de Conde Duque de Enghien--Mohiloff--」
「Mohiloff--le chien du duc d'Enghien」
↑このへんのページに、もっと詳しいことが書いてあるっぽいのですが、かたやスペイン語?、かたやフランス語で理解不能〜。ウェブ翻訳にかけてみても要領を得ないのが悔しい!
注:モヒロフじゃありません。
察するに、アンギアン公銃殺の場面といえば、既に掘られた墓穴とか、パグのモヒロフは、知る人ぞ知る付き物なんでしょうね。ドラマ的に抜かせない演出だったのでしょう。
よく見ると、公の左下に犬の姿が。パグっぽくはないような…。
アンギアン公については、ロシュフォール公爵夫人との秘密結婚とか、ナポレオン最大の愚挙とされる、この銃殺事件そのものも面白そうなんですが、今回はこのへんにて。
そういえば、ドイルの『ナポレオンの影』に登場したド・リサック(芋づるその5参照)は、自分はアンギアン公を襲った部隊を率いていた…とか、告白していましたっけ。
後編には心そそるディテールが登場するかな〜。
その前に、いつ観られるんだろ?(「紅はこべ」も残っているぞ!)
- [2006/02/03]
- 本|ナポレオン時代 |
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